AGV・パワーエレクトロニクス・産業用モータ技術・制御技術を駆使した受託OEM ODM企業

メッセージ

MESSAGE

工場や倉庫で安定稼働できる
AGVを
より安く、カンタンに
自作したい

無人搬送車(以下AGV※)というと、敷居が高く感じられますが、シンプルに表現するとサーボモータで動く電動台車のこと。
工場や倉庫、ロジスティックセンターなど、屋内外の広大な敷地において、
人間に代わりモノ(主に重量物など)を目的の場所へ無人運搬する重要な役目を担っています。

ワコー技研は、モータ制御パワーエレクトロニクスを得意とし、AGV向けの「バッテリ対応サーボシステム」をご提供。
取り扱いが簡単で組み合わせが自由なので、オリジナルAGVをよりリーズナブルに、カンタンに自作できます。

お客様の現場で役立つ
AGVづくりをフルサポート
します。

※ Automated Guided Vehicleの略称

AGV完成までの製作フロー

FLOW

カンタン!わかりやすい!!
コレならできる自作AGV

STEP1

基本の電動台車を
完成させる

次の1~4の部品ユニットに、5の「車輪付きサーボモータ」と「サーボドライバ」を用意するだけで電動化できます。さらにサーボドライバにあたえる動きのきっかけを「スイッチやボリューム」からジョイスティックに変えれば、後退や旋回も自由自在です。

1. 筐体

アルミフレームや市販の台車

2. バッテリ

電源

3. キャスター

受動輪2軸

4. スイッチやボリューム

動きのきっかけ

プラス

ワコー技研
部品

5-1. 車輪付きサーボモータ

駆動輪2軸

5-2. サーボドライバ

サーボモータ2軸を動かすドライバ

ワコー技研
オプション

STEP2

自動運転させる

1~5の電動台車にガイドセンサを追加すると、AGVとしてのベースシステムができます。
多彩なワコー技研のコアパーツをご利用いただくことで、カンタンにAGVのコアユニット化できます。

6-1. ガイドセンサ

6-2. 直線/曲線 磁気テープ

路面上

電動台車にガイドセンサを追加すると、ガイドテープをトレースし、自動運転が可能になる(AGV のベースシステム)

プラス

複雑に動かしたい

7-1. 番地センサ

7-2. 番地 磁気テープ

路面上

番地センサをサーボドライバに配線すれば、磁気テープをまたぐタイミングで、速度可変や経路の分岐など複雑な動きが実現できます

お客様対応

STEP3

無人搬送車(AGV)
として仕上げる

外部ロジックやリレー信号の出力をサーボドライバに配線し、動きに取り込むことはできますが、ここまで完成すると欲が出てくるものです。
試作ではソフト的に変更可能な、シーケンサなど上位装置をご用意いただくと立上げをスムーズに行えます。
お客様の自信がついたら、ぜひステップアップをオススメします。

バンパースイッチ
近接、対人センサ

安全面の確保

パトランプ
メロディブザー

存在感のアピール

充電端子
充電器

バッテリ充電方法の検討

汎用性のある
上位機種

PLC、シーケンサ etc.

ワコー技研は、お客様が理想とされる
高性能AGVづくり
全面サポート
いたします!

AGVシリーズの特長

FEATURES

専用ドライバによる
駆動輪の完全同期

2軸一体型のABH3シリーズには、進行軸/旋回軸の「AGV向けモデル制御」が搭載されています。
上位装置で2輪駆動の速度差を制御していただく必要はありません。
進行軸に指令速度、旋回軸にガイドセンサを接続するだけで磁気テープコースを簡単にトレースできます。

直進する場合

進行軸の速度指令のみ、旋回軸の速度指令=0
前進/後退

制御のしくみ

進行軸の速度指令は、左右の車輪速度の平均値として与えられます。
旋回軸の速度が“0”の時は、車輪速度差が“0”となって、進行軸の指令速度と左右車輪モータ速度が一致して直進します。

旋回する場合

常に旋回中心は車輪の軸上にあり次のように移動し、進行指令との合算で動きます。

1 進行軸の速度指令>旋回軸の速度指令の時
左右の車輪は同一方向に駆動
2 進行軸の速度指令=旋回軸の速度指令の時
左車輪のみ駆動、右車輪(内側)は停止
3 進行軸の速度指令<旋回軸の速度指令の時
左右の車輪は反転方向に駆動
4 進行軸の速度指令=0、旋回軸の速度指令のみ
左右の車輪は反転方向に駆動
(車輪間中央を旋回中心にその場で旋回)

ABH3シリーズ搭載の「AGV向けモデル制御」の旋回においての動作原理

製品の特長

FEATURES

ココが違う!
ワコー技研のAGV
ユニット動作原理

1

車輪モータ部に半導体を非搭載

悪環境下での安定動作を実現

ワコー技研製のAGV用サーボモータは、レゾルバ方式の「モータセンサ」を採用。同方式は交流変圧器にも似た仕組みで、モータ内(角度検出)部は三つの巻き線だけで構成。

それにより、路面の振動を直接拾うAGVの車輪モータ部には、エンコーダ方式のような半導体部品を一切搭載せず、耐熱や耐振動、耐環境性に優れたタフ仕様となっています。

2

車輪モータ部に保持ブレーキを装備

ケアレスミスや故障の事故を防止

AWRⅡとSWRシリーズには、「保持ブレーキ」を標準装備。モータ軸に直結したブレーキは出力トルク程度の保持力を持ち、停止中のワーク積み替えやバッテリ交換も安心して行えます。

また、組み合わせドライバのABH3シリーズは、サーボオンやアラームに連動してブレーキ電圧(DC24V)を制御する出力端子を用意。これを併用することで、異常時などのブレーキかけ忘れによる坂道での走り出しを防げます。

3

回生エネルギーでバッテリを充電

バッテリロスの問題を軽減

下り坂や急停止など進行と逆方向の力がモータに働くと、「回生エネルギー」が発生します。ABH3シリーズは、この回生エネルギーを主電源バッテリに戻す(充電)ことで、バッテリロスを軽減しています。
※ドライバは意図的に回生エネルギー吸収回路を実装していません。バッテリ以外の電源を使用する際はご相談ください

設計アドバイス

ADVICE

車輪付きACサーボモータの
積載量の目安

4輪台車[駆動輪2輪、受動輪(キャスターなど)2輪]で構成されたAGV車両についての車体・台車を含めた総質量の目安は、表のとおりです。なお、走行・旋回速度や登坂の有無、走行路面状況でも積載量は変わってきます。
詳しくは、当社までお問い合わせください。

  AWRⅡ010B AWRⅡ030B-P
AWRⅡ040B-P
AWRⅡ075B-P
AWRⅡ100B-P
AWRⅡ220B SWR010B-T11 SWR020B-T15 SWR040B-T23
4輪台車時
総質量[Kg]
500 1600 3200 4400 500 1000 2400

移動・搬送速度について

Excelによる「車輪付きモータ容量選定」フォームを準備しております。

フォーム画面例

黄色枠のセルに、要求仕様数値、選択肢を選んで入力すると、グラフ画面に要求仕様が○点でプロットされます。
グラフで線引きされている部分が、車輪モータ型式ごとの限界値を示しています。
そのグラフを元に、選択可能なモータが一覧表に表示されます。
得られた情報を元に車輪モータ、ドライバを選びます。

バッテリ容量の目安

バッテリを選定する際のサーボモータとドライバで必要とされる電力容量は、下記計算式を目安にご検討ください。

M1 1軸目モータの仕事量[W]
M2 2軸目モータの仕事量[W]
Q 総合効率(モータ効率、ドライバ効率0.6~0.7を目安とします。)
D 駆動率(1回の駆動パターンで、モータが動作している割合)
T 稼働時間[h]
BV バッテリ電圧[V]
MA 電源電流[A]=(M1+M2)÷Q÷BV
必要容量 必要容量[Ah]=MA×(D×T)

この必要容量をもとに、使用されるバッテリ種別、時間率や充電回数、同時に使用する他の制御機器を考慮のうえ選定してください。

「AGVデモルーム」を開設

ワコー技研AGVシリーズは、お客様ビジネスでの使用環境下において安定作動できるよう、設計アドバイスをさせていただいております。
AGV最大積載量、移動/搬送速度、稼働時間の技術資料を掲載していますが、実機に触れながらお客様のお話を伺えるよう「AGVデモルーム」を開設しています。
製品導入のご相談やチューニングについても説明させていただきます。当社、営業部までお気軽にお問い合わせください。

「AGVデモルーム」の様子。実機を見ながら「バッテリ対応サーボシステム」についてご説明いたします。

製品ラインナップ

LINE UP

AGV業界の第一線に
立ち続けて30年
より使いやすく、より高性能へ

既製AGVと異なり、「車輪付きサーボモータ」と「サーボドライバ」のキーパーツのみご提供することで自社に最適なAGVを自作できます。これにより大幅なローコスト化を実現し、AGV自作メリットの恩恵を得られます。

製品ラインナップは「車輪付き防塵防水モータ」や「軽車両向けサーボドライバ」など特殊用途にも展開中。モータ制御とパワーエレクトロニクスのプロとして、お客様を全力でバックアップします。